始まりと仲間とキャンパスと

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「かーおるちゃーん!! いやぁーおとといはウチの遥がお世話になりましたねー!!」 休み明けの大学。 午前の授業を終え、今は昼休みに入っている。 背中をバンバン叩き、黒髪ショートがやたらと似合う恵は言う。 「ウグッ!!…ゴホッゴホ…痛っ!! だいたいねぇ、ディズニーシーの地理に疎い奴を1人にさせるなんてそれでも年パス保持者かっ!!」 すると頃合いを見計らったように隣で一緒に昼御飯を食べていた親友とも悪友ともいえる、爽やかが売り(本人談)の郁李 純(じゅん)もバシバシ背中を叩く。 「桜ちゃん!!!いつのまにこいつらと東京ディズニーシーなんか!!……そうかい…オレだけおいてけぼりかい…ちくしょう!!!」 やばい メンチカツの衣が肺に入るぅ 「純!!別にこいつらと行ってねぇし、いい加減桜ちゃんってあだ名は止めろっていっt…」 「まぁでも万が一迷っても遥ならかおるちゃんに電話でもするんだろうなぁって思ってたしね」 恵がニヤニヤしながら話していると後ろにいた暗い茶色のゆるふわパーマの女の子が弁解がましく前に出てきた。 「だ…だって!!!……あたしシーは一回も行った事ないし…子供っぽい私には似合わないかなぁっていつもランドだったし……って!!なんかあたし親離れできない子供みたい!!なぁんて…」 「あぁ親離れできない子か…確かに。」 「あれ!?」 「まぁ梅川さんってそんなイメージだよな。」 「ええっ!?…」 「………めぐみぃ」 「はるか自分の事よくわかってるわねぇ!」 「うう…めぐみまでぇ…」 今にも泣きそうな所とかが子供っぽいオーラを引き出しているという事が本人はわかってないみたいだ。 「そんな事より次授業あるんだろお前ら。」 「そーだよ遥!!はやくいかなくちゃ!!ご飯抜きで統計学なんてあたし無理だからね!!」 「うー…わかったよ…」 じゃあね!! と手をふり2人は食堂の方に消えていった。 2人を見つめながらぼんやりと思いにふけり残りのキャベツをかきこんだ。
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