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「再来週の月曜日??」
晴れた日の昼下がり。
いつもの如く食堂はごったがえしてた。
その中に
いましがた香に問われた質問をそのまんま返す恵のキョトンとした口元には箸が運ばれたままだった。
「そっ。…再来週の月曜日ウチの大学休みになるじゃん? その時に…まぁ…うん…一緒にシー行かないか?っていう誘いだ。…うん」
香自身女の子を何処かへと誘うのは初めてなものだから妙に緊張する。
「へぇ!!いいじゃない!行こう行こう!!……でもバイトとかいろいろ確認とんなきy…」
恵がスケジュール帳を取り出そうと視線を外した時だった。
ジィィ…
「………。」
「!!」
「かっ…かおるちゃん!!これって皆で一緒にシー行こうって事だよね!?」
無駄に上ずった声で香に聞き返した。
「?…なに言ってんだ当たり前だろ?」
「えっ!?…じゃああたしも行っていいの!?」
無意識に恵に熱い視線を送ってた遥の顔がビクッとこちらに向き、頬がほんのりと赤く染まる。
「…うん…まぁよければだけど…」
「うん!! シーは慣れてないけどベテランが2人もいれば大丈夫だよね!!」
「それよりメンバーってかおるちゃんとあたしと遥とそのh(…」
刹那。
香の姿が遥達の視界から消え去った。
…気がしただけだった。
ヒソヒソ
「さくらちゃん!!!!どうよ例のシー作戦!!!!恵さんは来てくれるのか!?どうだ!!??」
ヒソヒソ
「だ か ら!!そのあだ名でよぶ………。恵も遥も来るってs(…」
「恵さぁぁぁん!!!」
「うわっと」
「僕もシーはあまり行った事ないのでいろいろ教えてくださいね!!!」
「やっぱり残りのメンバーは郁李君だったのねぇ」
「まっ!!そこの少年より知識豊富だから任しちゃって!!」
「やっほい!!打倒さくらちゃんだ!!!」
「かおるも大変だねぇ」
「…まぁな。」
見守ってくれている太陽はまだてっぺんで、やたらと日差しが暖かく感じた。
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