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「黒龍の他に、何個か女神の正体を暴こうとしてるチーム有るらしいよ」 暴走族のてっぺん、黒龍が探すともなれば他のチームも女神を渡すまいと探し始めるだろう。 それは郁にとって都合が悪い。 女神として、町に出るのは危険だろう。 「今では、女神の正体を突き止められたチームがてっぺんになれるとか言われてるしなぁ」 直斗の口は止まらない。 「でも、源さんは探さないらしいぞ。」 直斗は源の率いるtroubleに所属している。 直斗が1年のころ、源に拾われtroubleに入ったと言っていた。 「源さんは女神にお世話になってるしなー。昨日も女神がついたおかげで黒龍に勝ったし!」 興奮気味に話し出す直斗。 郁も知っている昨日の喧嘩の内容を、いくらか脚色して話す。 (あれは勝ったのか?) 「女神って本当すげぇよな。」
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