01.

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クラブのドアが荒々しく開かれると、一斉に振り向く。 先程までの盛り上がりはなくなり、誰もがドアの前にいる人に注目する。 黒龍総長、安西 龍哉 15の時に総長に成り上がり、それから2年間黒龍の威厳を守り抜いた男。 黒い髪に傷痕一つない整った顔立ちは、見るもの全てを魅了する。 「troubleの総長はどいつだ?」 「俺だよ。おっせーから逃げたかと思ったぜ。」 源は女神が味方に付いたからか、余裕の笑みを浮かべて龍哉の前にでる。 腹に一発。 龍哉の拳が飛ぶ。 源は床に膝を付き、それを合図に黒龍の連中がクラブへと流れ込む。
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