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龍哉は攻撃を止めると、源の髪を掴み挙げ楽しそうな笑みを浮かべる。
「もうお仕舞いか?女神はどこにいる?」
まだ終わっちゃいねーよと、龍哉を睨み付けるが、その美しい瞳に飲まれそうになる。
龍哉は髪を掴んだまま辺りを見渡す。
バーのカウンターにフードを深く被った男が一人。
龍哉はそいつを見ると、にやりと笑って源に向き直る。
「おい。俺を殴れ。」
荒々しく髪を離すと、源を立たせ拳を握らせる。
「早く殴れよ」
その言葉に源は拳を更に強く握り、龍哉に襲いかかった。
一発二発…龍哉の口から血が流れると源の拳が止まった。
「もういいのか?」
口から垂れる血を腕で拭うと、立ち上がり源の肩に手を置いた。
「女神に伝えておけ。噂は終わらせないと。」
それだけいうと源から離れ、メンバーに召集をかける。
「てめーら引き上げるぞ!今日は俺達の敗けだ!」
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