01.

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家についた女神は部屋に籠ると、鏡を取りだしテーブルに置く。 カツラをとり、コンタクトも取り外す。 黒い髪に黒い瞳。 普通の少年、相葉 郁に戻った。 「ふー、びびったー」 違和感を取り除いた郁はベッドに倒れ混み、枕に顔を押し付けた。 (黒龍が僕を狙ってる…どうして?) 黒龍ともなれば、女神に頼らずとも喧嘩には負けない。 なら何のため? それに龍哉に顔を見せてしまった。 髪の色、瞳の色。 それが違えど、顔の作りは変わらない。 馬鹿をしたと思うが、睡魔には勝てずいつの間にか眠りについていた。
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