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家についた女神は部屋に籠ると、鏡を取りだしテーブルに置く。
カツラをとり、コンタクトも取り外す。
黒い髪に黒い瞳。
普通の少年、相葉 郁に戻った。
「ふー、びびったー」
違和感を取り除いた郁はベッドに倒れ混み、枕に顔を押し付けた。
(黒龍が僕を狙ってる…どうして?)
黒龍ともなれば、女神に頼らずとも喧嘩には負けない。
なら何のため?
それに龍哉に顔を見せてしまった。
髪の色、瞳の色。
それが違えど、顔の作りは変わらない。
馬鹿をしたと思うが、睡魔には勝てずいつの間にか眠りについていた。
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