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おはようございまーす
いつものように挨拶をしながら、文化放送の入口を抜けると、ロビーに神谷さんの姿を発見した。
今日は黒縁眼鏡の神谷さん。
男性スタッフさん達に囲まれて笑顔で話している。
またそんな可愛い笑顔を振りまいちゃって…。
神谷さん…
なんて罪な人なんだろう←
取り敢えず話し終わるまで座って待っていようと思ったけれど、俺に気付いた神谷さんはすぐに話を切り上げてこちらに向かってきた。
スタッフさんが「じゃあ今日も宜しくお願いします」と言ってスタジオ準備に移る。
神谷さんと二人きりだ。
小野君おはよー、そう笑顔で近付いてくる神谷さん。
きゅん。
俺の見てない場所で、そんな可愛すぎる笑顔を振りまいて、スタッフさん達と話していたのか…?
くそおお!
可愛い可愛い可愛い
俺の浩史がっ…
俺決めた。
次からもうちょい早く来る!
神谷さんより早く来る!
むしろ待ち伏せる!
「小野くん?」
「えっああ!おはようございます!」
「ボケーッとしてたけど平気?」
ちょっと長く考えすぎていたのか、神谷さんに心配されていたようだ。
神谷さんに下から顔を覗きこまれる。
上目線………っ…!
「っ!?あっ全然平気ですちょっと考え事してて!」
「ならいいんだけど、具合悪かったらちゃんといいなよ?」
こんな不純な考え事をしているのに、心配してくれる神谷さんが大好きです。
はい。
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