姉という存在

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姉は大学を卒業後、銀行員として働いていた。 だが丁度その時を境に、両親が離婚した。 父は家を出て行き、帰ってくることはなかったが、残された母、私、姉の三人で平和に静かに暮していた。 だけど母が病死して以来、姉は自分の手一つで私を育ててくれている。 私は姉を誰よりも尊敬している。 優しくて、明るくて 料理は美味しくて おまけに頭もいい、最高の姉。 そんな姉と一緒に居られる事が、私にとってはどんな娯楽よりも楽しい事だった。 何よりも、たった一人の家族だから たった一つの帰る場所だから。
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