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「お前か…
少しツラ貸せよ」
「俺、あんたに会うの
初めてなんっすけど。
何か悪い事しましたっけ?
それとも誰かの復讐っすか?
怪我した人はいないから
本人は怯えて来れないとか?」
「てめぇ!!」
男は頭にきて拳を悠希に奮う、
が、挑発的な事を言った本人は
その攻撃がくるのを予想し、
ヒョイっと攻撃を回避し
カウンターにアッパーを
顎に叩き込んだ。
「テメェ!!」
一人目が地面に横たわると、
逆上して後ろにいた男が
襲い掛かってくる。
「はぁ…喧嘩とか暴力とか
嫌いなんだけどな」
ボソッとため息と共に
悠希は呟きながら拳を握る。
「うおぉぉっ!!」
「遅いんだよウスノロ!!」
嫌いと言いながらも、
相手をウスノロと罵声しながら
悠希は男の胸元を
正面から叩き蹴った。
足の長い悠希の蹴りは
普通の蹴りに比べ
格段に強かった。
男は後ろに吹っ飛び、
廊下にまで転がった。
「あと一人か…」
「ヒッ…う、動くな!!
動いたら…」
「動いたらなんだよ
見たところ手ぶらだから、
そいつを殴るか? 蹴るか?
それとも骨でも折るか?」
悠希は洋平を人質に取る男に、
躊躇なく向かっていった。
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