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早『おっはよん!』
麻『はよ~!今日も元気ねぇ…』
早智は麻実と並んで歩く
朗らかな春の陽気が二人を包み込む
早『そりゃ、春だから!』
早智は気持ち良さそうに伸びをする
頭上には満開の桜並木
麻『はぁ?また訳のわからないこと言っちゃって…まぁ、いいけど』
舞い散る花びらを掴もうと手を伸ばす
今日は二人の通う高校の卒業式
二人でこの桜並木を歩くのも最期かと思うと、少ししんみりしてしまう
早『麻実、卒業しても友達でいよーね?』
麻『ん?当たり前じゃないの!それより、今度うちに来なよ!一緒に無双しよ!』
早『無双?左近さまに会えるの!?』
麻『ちょっ、黙れ。だいたい、まだそんなこと言ってんの?他にもたくさんカッコイイのいるでしょ?』
麻実は呆れた様に早智をみた
しかしそんな麻実の話など聞こえていないのか、もう既に早智の目にはハートマークが浮かんでいる
麻『あ~もう…置いてくよ?』
早『ちょっ、待って~!』
穏やかな日々
親友と過ごす大切な日々
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