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「おい総──」
そう言った土方を恋魅は
目を見開き見つめると
立ち上がり二人に頭をさげ猫たちを抱え
通り過ぎた
「どことなく似てますよね…
泉ちゃんに」
「……泉の話をするな」
傘をぶっきらぼうに渡す土方を見上げ
立ち上がった
「土方さん
前の屯所の近くに光神寺ってあったの知ってます?」
「確か前に斎藤が…」
「明日行ってみたいんです…
光神って不思議な力を持っているとか…
人の心を見たり
傷を癒したり…」
─傷を癒す
土方は沖田を睨んだ
「土方さんのためじゃない…
私のために行くんだ」
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