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うーん、とナナミは携帯のメール画面をにらめつける。
そこにはトモユキから送られてきた文章。
『明日地元に帰るんだけど、飲みに行かない?』
…
トモユキとナナミは高校生の時の同級生だった。
1年生の2学期までお互いに干渉することはなかったが
同じ委員会の役員で隣の席に座ってから、少しずつ会話をするようになっていった。
そうして話していくうちに意気投合し、自然と二人は付き合うようになったのである。
3年生までは順調に交際をしていたが、
それぞれの進路が二人を引き離すことになった。
トモユキは東京の大学受験。
ナナミは地元で就職。
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