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ある日、二年生の先輩達と一服が一緒になった。いわゆる表番のトオル先輩が近づいてきた。
「美香ちゃん、ちょっと顔貸して」
「は、はい」
(これってヤバイ状況?)
しん先輩の顔はいつもと変わらなかった。
校庭と体育館の間にある、倉庫の前でトオル先輩の足が止まった…。
「あのさぁ、誰か彼女紹介してくんねぇかな」
トオル先輩が照れ笑いをしている。
緊張がほぐれる。
「先輩、脅さないで下さいよ~、びっくりしたあ」
「美香ちゃん、トオルはマジだからさ」
しん先輩があたしの顔を見て笑った。
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