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氏原『正直に言うと、俺はもう声が出ないんだよ。
医者にも行ったけど、どうしようもないって。
わりぃな、今までありがとう』
俺はそれを聞いた瞬間、立って居られず、膝から崩れ落ちた。
解散LIVEだったけど、MCで『解散と言うよりは、活動停止かな』って言っていた。
だけど、さっきの会話で全て理解できた。
ワゴンが俺の横を通り過ぎって、ふと我に戻ると、氏原サンが、肩からギターを下ろし壁に立て掛け、歩いていった。
俺はギターの元に走り、無心でギターを拾っていた、こんな自体なのに、無心で拾っていた。
その音に氏原サンが気付き、一言、言ってきた。
氏原『そいつを大事にしてくれよ。 名前はfanfare、意味はいつかわかるよ。 じゃあ』
俺『俺は氏原サンの意志を継ぐよ。 最高のメンバーでバンドを組む。 ビートルズ・ストーンズ・ボンジョビ・QUEEN…にも負けない、最高のバンドを組む。 勿論、stagsにも、だから、それまでコレを貸してくれ』
氏原サンは歩いたまま手を上に上げて、歩いていった。
あれから、1ヶ月。
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