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「はぁ……」
大きな溜め息をついた、この冴えない男の名前は鈴本凛太郎。俺の下僕だ。
「……って誰が下僕だよ!」
はっはっは。実際そうだろうが。
ん? 何で登場人物とナレーションが会話してるんだって?
それは俺と凛太郎は同じだからな。
「そんな説明じゃ、誰もわからないよ……はぁ」
溜め息まじりに言うな。どんだけ溜め息が好きなんだよこいつ。
つまりこのマヌケ面の脳みそを半分、俺が占拠してるって事だ。
「だからタマが考えてる事は僕に筒抜けだよ」
何だよ。そりゃお互い様だろ。……つーかタマって呼ぶな!
くそ……今は凛太郎の脳の動きが活発だから、こいつが体を支配してる。だが、いつか絶対俺の肉体にしてやる。
「『こいつが支配してる』……ってこの体は僕のなの!!」
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