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「うっさいわね! 独り言のくせに声がデカイのよ」
急に凛太郎の部屋の扉が勢い良く開いたと思ったら、1人の女がズカズカと入って来た。
こいつは確か……鈴本蘭子。凛太郎の姉だったな。
茶髪のショートカットで顔もスタイルも悪くない。結構俺好みなんだが性格に難有り。
「凛太郎、あやめちゃん来てるからさっさと行きなよ」
そう言うと蘭子は部屋を出ていく。嵐が去った。これぞ、嵐の後の静けさってやつだな。
「それを言うなら【嵐の前の静けさ】」
どっちだって同じだろ。つーか、独りでお喋りしてたら、また姉ちゃんに変人扱いされっぞ。
「……」
何か言いたそうに学校に行く用意してやがる。
ふて腐れてるこいつは面白いなぁ~。
ほら、早くしないとあやめちゃんが先に行っちゃうよ~ん。
「……」
何だ……反応なしか。つまんね。
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