河東 翔
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中学の頃、俺の悪口を言う連中はせいぜい2ダース程度で、 学年全体の1割を超える程度だった。 それを除けば世界は平和。 別に居心地なんか悪くなかった。 だが、その頃はその2ダースに不満を抱き、 早く卒業してあいつらから逃れたい、と思っていた。 そのためにも俺は偏差値の高い高校に入学した。 入学することになったのではなく、入学したのだ。 自らの意志で。 だけど、その合格に喜ぶことはできなかった。
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