河東 翔

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中学2年生の頃、奇しくも、 俺の悪口を言ううちの1ダースが同じクラスだった。 もともとは全然 悪くない仲、 正直、信頼できる仲間だったはずなのに。 でも俺のちょっとした冗談まがいの傲慢さが穴を掘り、 彼らを1ダースの鬼にしてしまった。 鬼が1割弱ならまだしもクラスの3割を超えると厄介なわけで、 ひどく、苦しんだ思い出がある。 あと1ヶ月この雨が降り止まなければ、 3年生に上がるまでの間、不登校しよう。 そう涙を交えて誓った12月のことだった。
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