河東 翔

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傘が、俺の上に開いた。 傘の梨花と話をするのは初めてだった。 梨花は同じクラスの女子で、性格がひどく良かった。 明快でいてお淑やか、 短所を探しても見当たらない。 俺は梨花に恋とは違う憧れを抱いた。 尊敬。 こんな人間がこの世界にいたのか―… 人間の鏡が…それも、こんな近くに。 俺は梨花と出会ったことで、 不登校をやめ、 自分を自分として成長させようと努力することにした。
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