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「おい」
「‥‥‥」
「おい井上」
「ん、何?」
「耳に何はめてんだ」
俺は井上が両耳に小さいなにかをはめていて疑問を抱いた
「あっこれはねイヤホンで音楽を聞いていたの」
『イヤホン』?『音楽』?俺には何を言っているのか分からなかった
「ところで家はどこだ?
俺は井上にきいてみた
「家って、私不動産だから」
『不動産』?
さらに知らない単語が出てきた
「何だそれ」
「家を紹介するところだよ」
「なるほど~」
俺は感心した、こんなバカみたいな顔の人がそんなことを知っているなんて
「今なんか言った?」
「いや別ー
スッ
ドゴッ
「痛ッテェェェェ--」
俺は顔面に有り得ない程の強烈なパンチを食らった
「何しやがるテメェ」
「バカっていった罰よ」
その時の井上の顔はとても怖かった事をよく覚えている
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