曽根崎という男

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「休みじゃない? 昔っからそうだ。なんでこうも日本の警察はお固いのかね。まあそれが日本の警察は優秀って言われてる由縁か」 「それに。学校が終わった後にも友人と遊ぶ約束もしてますから」 「へえ。ボーイフレンドかい?」 「まあそんなとこですかね。男っていえば男ですから」 「じゃあそれらの用事が全部なくなれば行けるってことだろう?」 何を言ってるか理解できない夏樹は足早にも朝食を口に運んでいると、携帯に着信があった。 発信者を見て少しドキリとする。 「いいよ。俺なんかに気を使わないで電話にでるといい」 夏樹は京都を一瞥し、電話に出た。 まさかこのあと京都が言った通りになるとは夏樹は思いもしなかった。
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