PROLOGUE
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春の夜はまだ肌寒い。 柔らかい風が森の木々を揺らし、雲1つない夜空にはぽっかりと満月が浮かんでいる。 そんな穏やかな夜の森の一角で、あまり穏やかに見えない光景が繰り広げられていた。
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