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「まぁそうカッカすんなよ。お前の独り言に興味は無いけど、お前が聞いて欲しい感じで独り言を言ってたから、わざわざ気を聞かせてきいてやったんだぜ。」
陣はそう言いながら、俺の前の席のイスを引いて後ろ向きに座った。
俺は陣を睨みつける。相変わらずいい性格してるぜ、コイツは……。
……それにしても格好いいな、コイツは。
俺の睨みつけた目が見とれてる目に変わっているのに気付いたのか陣は口元を緩めた。
「そんなに格好いいか、俺は」
「お、おう。格好いいな」
陣の問いに素直に答えてしまう。全てにおいてコイツには負けだな。俺はスタートラインから追いつけないぐらいの差がある事実に涙がでそうになるのを必死に堪えた。
「で、何があったんだ?」
陣は再び聞いてきた。俺は待ってましたと言わんばかりに昨日の出来事を陣に話し始めた。
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