左之×千鶴

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「そう言えば、子供の名前決りましたか?」 私は火鉢を温めてくれている左之助さんに問う 左之助さんは火鉢を温めると私の近くに持ってきて、そのまま私の隣に座った 「いや…、それが結構悩んでちまってよ…」 左之助さんは頭をがしがし掻きながら うーん… と悩みだす 「名前を考える時に子供にどんな子になってほしいかというのを考えたら良い名前が出てくるかもしれませんよ」 「意味かあ…。女の子だったら千鶴みたいに可愛くて、綺麗で…。こうだと決めたら絶対に揺るがない強さを持った子になってほしいな」 「さ、左之助さんっ」 私は左之助さんの言葉に真っ赤になって俯いてしまう 「なんだ、千鶴。照れてるのか?」 左之助さんが面白そうに聞いてくる 左之助さんは時折こんな風に意地悪になる… 私の反応を見て楽しんでいるみたい 、
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