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まただ
自分の居場所が見つかり
幸せになったはずなのに
どうして??
手首から滴る赤い雫
どこからか聞こえる笑い声
癒えかけた傷に
また深く刃を食い込ませる
赤い雫は
それはそれは綺麗で
傷だらけの心に
痛みは気持ちいい程
快感で
もっともっと、と
快感が欲しくなる
狂った彼奴を
止める術などなく
暗い闇で快感を求める
ふと我にかえる
傷だらけの手首
赤く染まった刃
汚れた瞳から零れる雫
いつか
欲望を抑えきれなくなって
本当に自分自身を
殺ってしまうのでないか
そう思ったら
また奴がきた
嘆いても
嘆いても
誰にも届かない
嗚呼、
またやってしまった
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