こいつの鬼畜さを何とかしないと…

授業を始めます。

そして、その選択授業なのだが、
…その数、約1000項目くらいはある。

誰からも選択されていない授業はその日は授業をしないとしても、生徒の数を考えると多い日で一時間あたり500項目ほどの授業を行うこともある。

学年の教室と共通授業をする教室は一つの校舎に纏められてはいるが、
当然それだけの授業をすることのできる学園内は、それ単体で一つの国ほどの大きさがあり、徒歩で目的地に行こうならば、入学したての一年生はおろか、２年生ですら道に迷う。

そんな広さを徒歩で、しかも休憩時間20分で行けと言うのは無理がある。

そのため、入学時に一番最初に学園から転移機能がついた機械手帳を渡される。受けたい授業名・または行きたい場所を入力すると、そこに行く為の転移用魔法陣が発動すると言う仕組みだ。