351人が本棚に入れています
本棚に追加
カッカッ…カリリー、カッカッ…
黒板に一つの魔方陣が出来上がる。
「これでどうでしょうか?」
「ふむ。…これを戦術に持ってくるか。」
「先生?」
「いや、何でもない、下がっていいぞ」
そう言うと、教師はすぐにその魔方陣を黒板消しで消す。
「このように罠魔方陣はとても便利なものであるが、罠魔方陣には決定的な弱点がある。
それは魔力感知されると、どこに配置されているかがバレることである。
あえて魔方陣を見せつけて囮に使うという戦法もあるが、一流の罠魔方使いは魔力の気配を消すという技術をマスターしている。
これにより、目に見える魔方陣と相手にギリギリ魔力だけ感知出来るようにした魔方陣、魔力の気配を完全に消した全く感知出来ない魔方陣を使い分け……」
教師は何事も無かったように授業を続ける。
罠魔方陣についてはもうある程度研究済みですしね。
最初のコメントを投稿しよう!