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水筒フタを開けると、一口だけ口に含む。
「ごく…っ」
が、一口だけでは全然水分が足りなく、水筒の中の水を無意識に飲み続ける。
「んく…んく…。
……ぷは~っ」
結局水筒の中味を全て飲み干してしまった。
体の疲労が一気に回復した気がした。
…というか、木の枝とかに引っかけてあちこち擦り傷だらけだったのに傷が見当たらない?
「あれ…?」
水筒の中味、ただの水しゃなかったの?でも無味無臭だったし…
「ああ、それ自作のエリクサーです。エリクサー独特の苦味を無くした物なんですが」
「エリクサー!?
そんな高価な物を…、あの…全部飲んじゃってすみません」
エリクサー…入手困難なモンスター素材の数々を混ぜて作る貴重な魔法薬で、とても高価なものである
「別にいいですよ」
栗色の人は笑顔でそう言った。
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