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ベリアルグリズリー…、この森の主で、たしかSランクのモンスターだ。
「なんで森の外に…。」
…あ、
さっきの人が急に話しを中断してまで移動したのは、きっと遠目でこいつを見たからだ…。
そして教えてくれなかったのは、…私を囮にするため。
視界が涙で滲む。
逃げる為の手段を考えようとするが、頭の中に何も浮かばない。
…いつの間にか目線が低くなってる。
腰が抜けちゃったんだ、逃げたいのに体がいうことを聞かない。
あ、…もうダメだ…。
このあと押し寄せるであろう、絶対に逃れられない死への恐怖に絶望していたその時、
「グガアアアア………ッ…!」
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