『無』

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 人は嫌なことがあると胸が痛む、苦しくなる。  痛みは心が傷つけられるから。  苦しみは心に出来た『無』の部分を必死に埋めようとしているから。  言葉にすると味気ないけど、これを耐えるのはつらい。  それこそ逃げ出したくなるくらい、死にたくなるくらい。  だから死を選ぶ人が現れる。  君の周りにもいるかもしれない、心に『無』を持つ人が。  そんな人がいたら、何も言わなくていい。  ただそっと抱きしめてあげよう。  そっと、優しくね。  
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