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しかしクロウの走る先には10人あまりの騎士団が剣を構え、
迎え撃つ。
それに関わらずクロウは足を止めようとしない。
走りながら手の甲に刻まれていた魔術を起動し、一時的な防御結界を張る。
そして再びジャンプし、入り口付近の騎士達の攻撃を結界で
無効化しながら頭上を越えて 回避した。
そして人混みの中を器用に走り抜け、逃げていく。
「誰がこんなとこで戦うかよ!!バーカバーカ!!」
「くっ…追いかけるぞ!!」
クロウが走り抜ける度に、道を歩いている人々が奇声と悲鳴をあげる。
提灯越しに光る赤い炎が並び、鮮やかに輝く中華街。
今日も例外なく賑わっていた。
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