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クロウ=B=ラック。
神聖教団に反逆者とされる者は、粛清を恐れて誰にも知られずに震えて生きる人生を送る。
だがしかし、クロウは神聖教団に刃向かう数少ない危険人物のうちの1人だった。
神聖騎士団と剣を交わし続け、彼の首にはいつの間にか賞金が賭けられていた。
その額は5000万シエル。
一般人として生きるのならば、死ぬまで金には困らない。
時が経ち、その名が世間に知れ渡ると彼は〈鴉〉と呼ばれるようになっていた。
名前のクロウから。
黒尽くめの格好だから。
はたまた、神聖騎士団と戦う姿が、まるでカラスが羽ばたいているように見えたから。
この異名の由来は、誰にも知り得ない。
勿論、岩盤の上で眠っている本人が知っているはずもない。
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