反逆者~Crow=B=Luck~

14/21
前へ
/74ページ
次へ
「てんめマリー!!こういうときに限ってなんで大人しく帰らねぇんだよ!!」 マリー。これがこの女の子の名前だった。 「こういうとき?じゃあいつも今日みたいに寝てるふりをしていたのだね?」 「いや、それは……」 マリーは陽気な性格でありつつも洞察力に優れ、それ故に生き長らえていた。 彼女も反逆者として。 「ま、いっかぁ。それより大事な話があるのだよ!」 ピンと人差し指を差してクロウの顔に近づく。 近ぇよ。とマリーの頭を一発叩き、ため息をついた。 ――あぁ、うぜぇ。 そう思いながらもクロウは彼女の話を聞くことにした。 「なんだよ、大事な話って」
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56人が本棚に入れています
本棚に追加