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「てんめマリー!!こういうときに限ってなんで大人しく帰らねぇんだよ!!」
マリー。これがこの女の子の名前だった。
「こういうとき?じゃあいつも今日みたいに寝てるふりをしていたのだね?」
「いや、それは……」
マリーは陽気な性格でありつつも洞察力に優れ、それ故に生き長らえていた。
彼女も反逆者として。
「ま、いっかぁ。それより大事な話があるのだよ!」
ピンと人差し指を差してクロウの顔に近づく。
近ぇよ。とマリーの頭を一発叩き、ため息をついた。
――あぁ、うぜぇ。
そう思いながらもクロウは彼女の話を聞くことにした。
「なんだよ、大事な話って」
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