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「明日の正午あたり、神聖騎士団が禁止区域に来るらしいよ」
クロウに予想以上の返答が返ってきた。
マリーがここに来るのは大体がくだらない話をすることを目的としている。
彼がどんなことをされても嘘寝を続けていたのは、マリーの無駄な世間話を聞くまいとしていたからだ。
嘘寝ではあったものの、クロウには寝耳に水だった。
「私としてはだね、今日のうちにクロくんは新しい住処を捜すべきだと思うのだよ。」
よいしょ、岩盤に乗りクロウの隣へと座り、宙に浮いた足を遊ばせる。
「騎士団が来る以上、ここも絶対に安心とは言えない訳だし」
「つか、なんで騎士団のヤロー共がこんな瓦礫しかないところに来やがるんだ?
わざわざ禁止区域まで来てなにするってんだ」
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