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「反逆者 クロウ=B=ラックの粛清だったかな。あれ、熟成だったかも……」
「人をワインみたいに言うな」
スパンとマリーの頭を叩く。
冗談とこの突っ込みは2人には毎度のやりとり。
意外にもクロウの突っ込みの力は冗談抜きだったりもする。
「いてて…」
「まさかこの場所がバレるとはな。結構気をつけて出入りしてたんだが…」
「その原因は毎度メルヘンな歌を口ずさみながら入ってきた私に有ったり無かったり…」
スパァン!!
「痛い!!キレが半端じゃなかったのだよ!!」
遠心力を最大限に生かし、上半身を捻ることで芸術とも取れる完璧な一撃が決まった。
「テメェが発端じゃねぇか!!」
上半身を元に戻し、今にも襲わんと食いかかる。
打たれた頭を両手で押さえ、涙目ながらも必死でマリーは弁解をする。
「でもでも!!私はちゃんと
〈ステルス〉を発動していつも来てたんだよ!!」
「へぇ…じゃあ周りに人がいないか確認もしたんだな?」
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