過去~prologue~

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それから2年後。 兵器と魔術の力を合わせた兵器は名称〈魔装具〉として、騎士団や反逆者にとって必須のものとなる。 魔装具の普及は、戦力の飛躍的上昇という成果を生み出した。 そしてさらに1年後。 悲劇は起きた。 数年前から強力になりつつある反逆者の力を恐れていた教皇は、神聖騎士団の全12師団長に命を下したのだ。 神聖騎士団、全兵力をもって 反逆者、及び反逆者の加担者を殲滅せよ。 この言葉で世界中が戦火の渦に巻き込まれたのである。 互いに魔装具を用いた反逆者、神聖騎士団の戦いは激しいものとなった。 人々が暮らす街への被害を最小限に抑えようと、反逆者は郊外にて戦闘を行おうとしていた。 だが正義という旗の下、神聖騎士団はどこまでも堕ちる。 人間は正義、使命という後ろ盾を得ると、不思議なもので残酷になれるのだ。
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