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中華街は今日も賑わっていた。
妖艶な灯りとよだれが出そうな香りに誘われ、人々は本能の
ままに店へ入っていく。
しかし今日は少しばかり雰囲気が違っていた。
自分の食欲を満たさんとする
ばかりの人の群れの中に、気品ある白の制服に身を包まれた神聖騎士団の人間たち。
周りの人々が彼らに道を開き、その道を騎士団員は当たり前のようにまかり通る。
騎士団員達の数は12、3人。
普段ならこんな大勢で歩くことはなく、人々は何があったのかと不審に思う程である。
やがて騎士団員らはとある中華料理店でその足を止めた。
騎士団員の3人が中へ入り、
残りは入り口を固める。
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