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満席の中華料理屋。
人と匂いが入り混じる店内を、客の目線を一切気にせず奥へと進む。
騎士団員が見つめる先には1人の男兼、1人の客。
男は騎士団に背中を向いた方向に座り、料理をものすごい
スピードで平らげていた。
隣のテーブルにまで食べかすが散らかるが如く喰らっている
ところを見ると、男は後ろの
騎士団員に気づいていないようだ。
騎士団員は3人並んで男の後ろに並び、その中の1人が発声する。
「貴様、クロウ=B=ラックで
間違いないな」
男は相変わらず皿の上にある
料理を平らげていた。
最後にシメにラーメンのスープを飲み干し、男は一言。
「いや、人違いですぅ」
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