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「ふざけるな、手配書通りの
格好をしておいて何を言っている。
反逆者クロウ=B=ラック、我ら神聖教団の名において貴様を粛清する。」
騎士団員は腰に下げている剣を抜く。
それを見て、さっきまで至極の料理に舌鼓をうっていた客達は声にならない悲鳴をあげ、一気に外の騎士団員を押しのけて
我先にと逃げていく。
「チョッ!オキャクサァン!!」
ガラガラの店内に響くのは店長のカタコトの叫びだけ。
「ったくよ…飯くらいゆっくり食わせろってんだ。
ほれ、オヤジ!!」
男は立ち上がり、ポケットから金を出して店長へと投げる。
その後、初めて騎士団員の方を向いた。
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