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「バトルロワイヤル」
誰かが呟いた一言が波のように伝染し、クラスの女子生徒から悲鳴があがる。轟はゴクリと飲み込んだ唾を飲む。
轟は思う。
確かに似ている。突然失った意識。目に見える周りの景色は、自分が見た事のない景色だ。
身体がガタガタと震えだして、恐怖が腹の中から沸き立つ。
「俺は嫌だぞ。認めねー。誰が参加なんかするんだよ。」
「でも！映画で見た風景そのまんまだ。俺たちは殺し合いさせられんだ。皆死ぬんだ。」
園上が叫んだ言葉に悲痛に反応した吉田の顔面を加藤が殴り黙らせる。殴った加藤の顔も真っ青に染まっている。
「さぁ英雄たちのお出迎えをしようではありませんか！」
突然響いた声を坂本が聞いた瞬間、周りが急遽明るくなる。車内はまた悲鳴があがる。ある女子は隣の娘と抱き合い。あるものは、席にうずくまり震える。
ついに何かが始まる。
「異なる世界の英雄がた。ようこそおいでくださいました。我が世界、ロンバーグへ。未だ戸惑われていると思いますが、我らの前に姿を見せては頂けないでしょいか？」
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