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「えと……その……うん、ちょっと目のやり場に困るかな……」
去年海に行った時のものに比べて、布の面積が小さくなってるのは、間違いなく勘違いじゃないだろう。
そして、気持ちばかりご成長成されているのも、勘違いじゃないだろう。
俺の返事を聞いた桜花は何やら満足げに頷いてたけど、どういう意味だよ。
「で、みんなは?」
「それがね……紗奈と会話してて。
ずっと男子諸君を待たせるのもなんだから、私だけ先に来たの」
あの知佳もか?
知佳こそ、待たせるなんて悪いって真っ先に言いだしそうなのに。
「はあ……また、紗奈みんなに迷惑かけてなかったらいいけど」
「万里耶のことは大体分かったけどさ。
紗奈ってどういう子なの?」
「そうだな。
それは俺も聞いときたいわ」
変人ってのはよく分かったんだけど。
つかみどころがなさ過ぎて、どんな子なのかがいまいち見えてこないんだよね。
俺と悟志の質問に、万里耶は少し悩んでから答えた。
「紗奈って、いろいろすごいんだ。
例えば、最近科学の世界で、アイゼンホール理論っていうのが注目を集めてるんだけど、それを学会に発表したのが紗奈なんだ」
「が、学会!?」
「すごいって規模じゃないわね……」
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