地球を去った12歳の少女へ

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✒ 反論 喫煙コーナーで煙草を吸っていた。 午後7時、辺りをイルミネーションが照らしていた。 若い女が、電話しながら煙草を吸っていた。 「あの子、本当、使えないよ。何のために生きてんだか、…」と言う声が聞こえた。 どうやら職場の同僚を話題にしているらしい。 「何のために生きてんだい?」 そんなことを友人から言われたことがあった。 言われて不愉快になったことを思い出した。 その友人は、安定した高収入を得ていた。 不安定で低収入の私とは反対である。 彼女は、お金がなけりゃ、何の楽しみも無いだろう。 だったら生きていたって仕方ないんじゃないの、-そんなニュアンスを込めて喋っていた。 その時、内心、煩いな、余計なお世話だろうと思ったが、何も反論しなかった。 今度、その友人から同じことを言われたら、 お金は無くても楽しいことはあるんだと反論するつもりだ。
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