227人が本棚に入れています
本棚に追加
✒ 反論
喫煙コーナーで煙草を吸っていた。
午後7時、辺りをイルミネーションが照らしていた。
若い女が、電話しながら煙草を吸っていた。
「あの子、本当、使えないよ。何のために生きてんだか、…」と言う声が聞こえた。
どうやら職場の同僚を話題にしているらしい。
「何のために生きてんだい?」
そんなことを友人から言われたことがあった。
言われて不愉快になったことを思い出した。
その友人は、安定した高収入を得ていた。
不安定で低収入の私とは反対である。
彼女は、お金がなけりゃ、何の楽しみも無いだろう。
だったら生きていたって仕方ないんじゃないの、-そんなニュアンスを込めて喋っていた。
その時、内心、煩いな、余計なお世話だろうと思ったが、何も反論しなかった。
今度、その友人から同じことを言われたら、
お金は無くても楽しいことはあるんだと反論するつもりだ。
最初のコメントを投稿しよう!