あなた 2009年12月14日

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✒ 蝙蝠 子供の頃、姉が夕食を食べに来い、 というので、 断るのも悪いから、 行くと言った。 家で母が夕食を作っているから、 本当は断れば良かった。 私は、母の夕食を食べてから、 姉の家に行き、また食べた。 無理して食べたから、 美味しくなかった。 後日、姉の旦那と顔を合わせた。 義兄は、大変な形相で 私に向かって、「蝙蝠」と怒鳴った。 私は、びっくりして、怖くなり、 逃げるように姉の家を出た。 なんで、「蝙蝠」なんて 言われたんだろう? 私は、怯えながら考えた。 その結果、母と姉の夕食を食べたことを非難して、 「蝙蝠」と言ったんだ、とわかった。 別に食べたくて食べたわけじゃない。 姉の強引な誘いを断れなかっただけだ。 なのに義兄から、「蝙蝠」と非難された。 悔しかった、…。 そんなことがあってから、 私は、姉に食事に来いと言われても、 絶対に行かなかった。 義兄に「蝙蝠!」と怒鳴られたことが、 忘れられない傷に なっていたからで ある。
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