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―父さんマリモからほつれた藻に釣られて、コトコト岩道をついて行きました。
お父さんは岩道を登るのに一生懸命で、自分の後ろでモリマーがぶら下がっているなんて気づきもしません。
お父さんは前を向きながら話しました。
「フゥフゥ、
…なぁモリマー。
お前はとってもかわいいみんなの宝物だ。
フゥフゥ、だけど大人になるには、もっと勉強して、強くなって、…フゥフゥ、とにかく、フゥフゥ、
色々頑張らなくちゃいかんのだ」
急に止まった父さんマリモがクルリと後ろを振り向きました。
「大人になって帰ってこい…」
『見つかっちゃった!?』
慌ててパカッと口を開いた瞬間、
【しゅわわわわーっっ】
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