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『!?』 モリマーは驚いて岩から離れました。岩がグラグラと揺れたのです。 見上げると、岩はとってもとっても大きな亀の頭でした。 「くすぐったいじゃないか、フワフワくん」 年老いた亀は高いところから小さな目でモリマーを見つめました。 「ごめんなさい、岩だと思ったの。ボクはフワフワではないよ。マリモのモリマー。それにチビッコでもないよ、だって今日はボクの誕生日で、今日ボクは大人になったんだから」 そう、モリマーは大人の仲間入り、怖がりなんか卒業です。 「わはははははは」 今度はくすぐったくもないのに、亀がまた笑いました。 「残念、お前さんはまだ子供さ、チビッコくん」 『???』
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