利用してくれて構わない

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その後しばらくしてから、佐倉さんは酔いつぶれてしまい眠りに落ちた。 「どうするの?全く起きないんですけど…。」 佐伯に訪ねるも、何かを考え中の様で私の声は届かない。 諦めて佐倉さんの横に腰を下ろした。 間近で見ると、まだ少し頬に涙の跡が見えて胸がギュッとなる。 彼に私もこんな風に想われたいものだ。 女は愛された方が幸せ。 こんなに良い人を振ってしまった相手が理解できない。 何て1人で思っていると、佐伯が急に立ち上がった。
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