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佐伯についていくと小柄な女性が立っていて、かなり待たせてしまったため怒った顔をしていた。
肩までのショートカットに、ゆるくカールがかかっていてとても可愛らしい感じの人だ。
気のせいだろうか。
何となく彼女に似ている。
その事だけで騒ぐ胸に嫌気がさす。
「私は、佐伯と同じ大学の柏木未来って言います。」
え…。
かしわぎ みく…?
驚いた。
体が一瞬で凍りついた気がした。
柏木さんから目が離せない。
俺が好きでたまらない人と…
名前がまったく一緒…?
不思議そうに首を傾げる柏木さんに、胸が高鳴る。
柏木さんと…彼女、未来が重なって見えて…。
それだけで泣いてしまいそうになった。
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