名前が一緒

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柏木さんの前で泣いてしまったのが恥ずかしくて、涙が止まった後やけ酒してしまって…途中で意識を手放した。 気づくと、目の前には大好きな未来がいた。 俺の肩を思い切りに揺すって、困った顔をしているのがすごく可愛くて。 抱きしめた。 優しく、未来が壊れてしまわないように。 好きだ。 あいつじゃなくて俺を見てよ。 ずっとお前を見てきたのに。 顔を少し上げると、未来は真っ赤な顔をしていた。 …もう限界。 たまらなくキスしたい。 近距離で合わせた目に胸が掴まれる。 顎を持って顔を上げる。 唇から、俺の気持ちが伝わればいいのに…。 伝われ…! キスしたのかわからない所で目が覚めて…。 何故か俺は柏木さんにキスしていた。
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