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店内に入ると、奥の座敷に通された。
居酒屋にしては落ち着いている雰囲気で、このお店が好きになった。
「あ。柏木、ちょっと。」
「…?」
佐伯に呼び出されて、佐倉さんを残しトイレ前まで行く。
「あのさ、今日お前に頼みがあんだよね。」
「頼み?お金なら貸せないわよ?」
「ちげぇよ!」
佐伯はちらっと佐倉さんのいる方を向き言いにくそうに顔をしかめる。
「その頼みって、佐倉さんを連れて来た事に関係あるの?」
「うん…まぁ。」
佐伯は迷ったように目を泳がせるも、重たい口を開いた。
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