14歳

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       先輩だけが"僕"を  解ってくれた。  先輩だけが、僕の事  心配してくれた…  "人に話すのは勇気が   いるよな。だけど、人に   言えない程お前は   弱くないだろ?"  先輩の言葉に泣いてた。  なんで?って。  なんで、会ってから  1年も経ってないのに…  僕が欲しかった言葉を  簡単にくれるの?  僕が見つけられなかった  心を隙間を埋める  "何か"を……  "俺さ、ホントは自分   大嫌いなんだ。だけど、   こんな俺をお前が必要と   してくれるから好き"  そう笑って、先輩は  右腕を僕に見せた。  僕の腕よりも遥かに  ボロボロだった。  先生からも気に入られてて  友達にも好かれてる先輩  からは予想もしない  傷だった。  こんな痛みを1人で  抱えてきたの?  14歳だった  先輩は。 .
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